新型コロナウイルス対策としてリモートワークが推進されています。その一環として、直接顔を合わせずパソコンやスマートフォンを使ってやりとりするWeb会議も増えています。
距離を気にせず話し合えて便利な反面、会社に出勤しない場合は会議に適した場所を探す必要があります。
カフェやフリースペース、公園などは、周囲に不特定多数の人がいるので、情報セキュリティの面で不安があります。
この記事では、Web会議に参加する方に向けておすすめの場所を紹介いたします。

レンタルスペース

テレワークや会議用に貸し出されているレンタルスペースを借りる方法があります。1人、もしくは少人数での参加であれば、ネット環境の用意された小さなスペースで十分です。パソコンを持参するだけで会議に参加できます。
個室を借りるので、会議の内容が他の人に聞こえてしまう心配がありません。のぞき見もされないので、情報漏洩のリスクを減らせます。
ビジネス用途の少人数向きスペースであれば、利用料もお手頃価格です。
注意点として、場所によっては利用時間の延長ができません。会議が予定より長引いた場合、借りる側も貸した側も困ってしまいます。
長引きそうな会議のときは、延長できるかどうか借りる前に確認しておきましょう。
もしくは、あらかじめ長めにレンタル時間を申し込んで、会議後の余った時間は1人での仕事にあてるのもよいですね。

カラオケ

カラオケボックスは個室を気軽に利用できる場所です。多くの店舗がWi-Fi環境を提供していますし、ドリンクバーなどの飲食サービスもあります。
実はカラオケ店は、歌う以外にも利用できるのです。
最近はビジネス用プランを用意しているカラオケチェーンも多いため、まずは近くのカラオケ店に適したプランがあるか調べてみるとよいでしょう。電源の提供や充電ケーブルの貸し出しサービスが受けられるお店もあります。
Web会議だけでなく、テレワーク・リモートワークや、外出中に個室で仕事をしたいときなどにも活用できます。
気になる騒音問題ですが、立地や時間帯、店舗によって、ほかの利用者の歌や店内BGMの音漏れには差があります。試しに1人でのリモートワークに使ってみて、防音がしっかりしていたら会議にも利用する、という手があります。
もしくは会議の前に、周囲からの音漏れの可能性があることを、あらかじめ参加者に断っておくと円滑に進められるでしょう。

ホテル

新型コロナウイルスの影響によって、ホテルの宿泊客が減りました。
ホテル側はテレワークプランを新たに用意し、利用者を呼び込んでいます。ホテルの個室で仕事ができるプランです。
日中のみ利用して宿泊はしない、日帰りプラン・デイユースプランが利用できるホテルもあります。
1人で静かな個室を利用できるので、Web会議にもぴったりです。
ビジネスホテルの日帰りプランなら比較的安価で利用できるので、一度試してみるのもおすすめです。

個室型ワークスペース

個室型ワークスペースとは、電話ボックスのようなブースの中に机とイス、電源などを設置した、小さなレンタルスペースです。
短時間借りられる1人用のレンタルオフィスと考えるとイメージしやすいかと思います。
近年、試験的に都心部に設置され始めています。
防音対策がされているタイプなら、外の騒音が入ることも、内側から声がもれることも心配せずに済みます。
電車での移動の途中に急遽電話しなくてはならなくなったときなども、駅に設置されたワークスペースが使えるととても助かりますね。
これから先、設置される数や地域が増えれば、ちょっとした仕事をするときの便利な選択肢になります。次世代の仕事場所として注目したいサービスです。

自宅

近くに上記のような施設がない場合もあるでしょう。また、使用料や移動時間を節約したい、という方もいらっしゃるかと思います。そういった場合は自宅が有力な選択肢となります。
家でWeb会議をする場合にはどのようなことに気を付けるべきか、事前にチェックしておきたいポイントを紹介します。
まず、安定した通信環境が必要です。特にビデオ会議は、映像データをやりとりする分、音声のみの会議と比べて通信量が大きいです。
問題なく通信できるか、あらかじめテストしておくと安心して本番にのぞめます。無線LANを使っている場合、ルーターとの位置関係によってつながりやすさが変わることが多いので、できるだけ間に遮蔽するものが入らないように気をつけましょう。
家族・同居人がいる場合は、会議の時間帯は静かに過ごしてもらえるよう、あらかじめお願いしておきましょう。相手の都合もあるため、できるだけ早めに伝えておくのがベターです。
カメラで自分の顔を撮る場合は、背景に見られたくないものが映り込まないよう気をつけましょう。バーチャル背景を使っても、背景がごちゃごちゃしているとうまく機能しないことがあります。